睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に断続的に呼吸が止まる病気です。医学的には10秒以上の呼吸停止を無呼吸とし、無呼吸が一晩に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。無呼吸症候群であるかどうかの診断は、医家(呼吸器内科や耳鼻科など)での検査になります。歯科における担当領域は、口腔内にスリープスプリントと呼ばれる装置を作製し改善のお手伝いをすることにあります。仰臥位(あおむけ)での睡眠時には筋肉の緊張が解け、下顎がやや後退した位置になります。それに伴い気道が狭くなり無呼吸が生じます。スリープスプリントは、上下顎の位置を下顎前突位(やや受け口)にした状態に誘導し気道を広げます。ただし、下顎の位置は安静時のそれとは異なりますから、スリープスプリントを装着後に顎関節の疼痛が出る場合があります。この場合はスプリントを一旦切り離して顎の位置を調整します。
費用
医家で睡眠時無呼吸症候群と診断され、紹介状によって来院された場合においてのみ、この装置作製に掛かる費用は保険診療の対象となります。その場合、3割負担で約8000円の負担金です。

